保険について考える

うちの保険料は高くないか?」「この保障額で大丈夫?」という質問は、変わらず多いです。加入している生命保険の内容が理解できていないか、ある程度理解できていても保障額が合っているかどうかわからない、という理由からくる質問だと思います。

基本となるのが「必要保障額の算出」。つまり「命の値段」です。亡くなったことをリアルに想定していくら準備しておけばいいのか。

今回は、たとえばご主人が亡くなったとき、ご家族がその後困らないように生活していくためにいくら必要か?を具体的にしていきましょう。

 

代表的なものは「葬儀費用」。つまり死に様を考える。お葬式上げてお香典いただいた分を差し引いて、どのくらい必要なのか、または家族葬でこじんまりと送ってほしいのか。

加えて「お墓費用」はどうか。ご先祖と一緒のお墓に入るのか、新たに建てるのか、または永代供養のようなものにするのか。死亡一時金一つの中に、人生の最期をどう迎えたいか、という思いが反映してきますね。

 一般的に、ご夫婦とお子様世帯でご主人が亡くなると、生活資金は70%程度になると言われています。毎月30万円かかっているなら21万円。じゃあこの金額を全て備えるのか?というわけではないと思います。

まずは「遺族年金」。こちらはご主人がサラリーマンや公務員、自営業かによって受給額が違いますが、お子様2人いて高校卒業するまでは毎月10万円程度は受け取れるはずなので、それを超えた分をどうするか、によりますね。

ここで、奥様が働いて不足分を稼げるのか、そうでないのかを想定してみましょう。もし生活費が何とかなるからこの費用は準備不要、例えば毎月数万円足りないということなら、その分の補填を考慮するといいと思います。

 高校までの学費は生活資金に含むとして、ここは大学進学資金を検討します。ご主人がいないから、せめてお子様の希望通り、例えば私立大学&仕送りになったとしても、親の援助で希望を叶えさせたいのか、又はその逆で、ご主人がいないから大学以降は奨学金やアルバイトで自力で通ってほしいのか、現時点での親としての教育への考え方、価値観が反映してくると思います。ここは夫婦でも価値観が違うことがよくあるので、話し合うことによって新たな家族の絆ができたり、コミュニケーションが深まったりします。

保険に入るのも見直しするのも大切な事です。