医療保険に加入する

一般的に医療保険は万が一の際の入院費や治療費をカバーすることを目的に加入するものであるため、すでに持病を持っている方の加入を受け付けてしまうと、保険会社側は多額の保険金の支払いに対応できなくなってしまうことが考えられます。

そのため、かつてはほとんどの医療保険では持病を持っている方の加入が難しいものでした。しかし、現在では持病があることを理由に加入を断られた多くの「保険難民」からのニーズに対応した医療保険も登場しています。

持病がある方向けということを謳った医療保険のテレビCMを頻繁に目にするようになったと感じている方も多いのではないでしょうか。実際、持病があっても加入することができる医療保険は増加傾向にあり、医療保険はより多くの人を対象とした「開かれた保険」になりつつあります。

その理由としては、比較的若い年代でも各種疾病の発症率が上がっていることが挙げられます。特に昨今では40歳以上の生活習慣病発症率が急激に高くなっていて、医療保険への加入を考え始めるころにはすでに何らかの疾病を抱え、通院などをしているケースも見られるのです。

持病がある方向けの医療保険は、まだまだ働き盛りと言える比較的若い世代向けの受け皿としても高いニーズがあると言えるでしょう。

持病がある方向けの医療保険は、加入可能な年齢の上限が高めに設定されている場合が多いです。このことからも、とどまることを知らない高齢化を見越し、この手の医療保険が増加していることが分かります。

一方で法改正により「少額短期保険」の取り扱いが可能となったことも、持病がある方向けの医療保険が増加した理由として考えられるでしょう。

少額短期保険の持病がある方向けの医療保険は掛け金が少ない分、対象となる疾病が限定されている場合が多いですが、気軽に加入することができるという理由で人気も高いです。