中高年転職の厳しさ

私は40代後半になって転職を考え始めました。

今の会社を辞めて別の仕事をしてみたいが、家族は反対するかなとか、すぐに勤め先が決まるかなとか、色々な事を考えていると不安ばかりが大きくなってしまいます。

実際に年齢が若いほど転職には有利です。

中高年、特に50代からの転職が厳しい理由の多くは、

中高年は転職先の仕事のやり方に柔軟に対応できないという事実もあります。

中高年は年収など求める待遇の条件が高すぎて、コストパフォーマンスが悪い印象も見られます。

また最新ITスキルなど覚えが悪く、ついていけない

などです。どれも耳が痛くなる理由ばかりですが、厳しい転職の現実と向き合う時間も必要です。なぜ、中高年の転職が厳しいと言われるのか、他の理由も挙げ、その対処法も合わせてご紹介します。

中高年はプライドが捨てられず転職できない

中高年は今まで築いたキャリアや地位があるので、プライドがあって当然です。しかし、そのプライド自体に市場価値があるかどうかは、転職先の客観的な判断が必要です。

「リバース・メンタリング」という言葉を知っていますか?

中高年が若い人を教え、導く「メンター」の経験はあると思います。そのリバースなので、中高年が若手から学ぶ姿勢を言います。例えば、新型コロナウイルスの影響で加速しているDX(デジタルトランスフォーメーション)。生まれた時からデジタルを使いこなしている若手社員のほうが詳しいです。

会社での地位、先輩としてのプライドなどから、若手に「教えて欲しい」と言いづらい中高年もいます。しかし転職すれば、築いた地位やプライドは一度リセットされ、市場価値がないプライドならば、むしろ邪魔です。リバース・メンタリングの気持ちを持つことが、転職成功への近道へとつながります。

中高年は見た目を気にしなくなるから転職できない

履歴書の写真は50代に見えても、実際に会ったら40代に見えたという経験はあると思います。その候補者の印象は、写真と面接で会ったあとで、どう変化しましたか?無意識のうちに好印象を持ち、面接の加点対象になっていたはずです。

中高年になれば、しわや白髪も増えます。老いは誰も避けられませんが、メンテナンスは誰にでもできます。最近では男性も化粧水やクリームなどで、まめにスキンケアする人が増えています。

髪の毛も若いスタイリストと相談しながら、これまでのカットやセットを見直してみましょう。また、眉毛をサロンで整えるだけで、顔の印象はだいぶ変わりますし、見た目がさわやかになり、若返ることもあります。

服装や身だしなみも気をつけましょう。面接の勝負スーツが、10年前に流行した型だったり、デザインの古さが老いを演出したりして、面接にネガティブに働くこともあります。思い切って若い店員さんに面接用のコーディネートをお願いしてみましょう。

老いには健康上のリスクもつきものです。中高年を採用し、健康上の理由から欠勤が多くなって、転職直後に退職してしまった方もいます。そうした中高年の人材で痛い目にあっている人事は特に、健康上のリスクを気にします。

中高年だからといって、すべての人が不健康ではありません。体力があり、健康管理もしっかり出来ている。そうした自己管理がしっかりしている方は、自然と見た目も若く見えるし、清潔感もあります。

また、やる気がみなぎっていて体力が有り余っている人もいれば、今にも倒れてしまいそうな人もいます。20代や30代の頃には感じなかった、健康の個人差がより大きくなっています。

これら3つの理由に加え、面接時の話題、自分のスキル自体が老けこんでいないことが大切です。健康に気をつかいつつ、見た目にも若々しくなったのに、話題が古く老け込んでしまってはすべてが台無しです。20代や30代前半の若さではなく、ほど良い若さを保つことが、次のステップへと進む秘訣です。