フランチャイズという選択肢

40歳も半ばを過ぎ、今後のキャリアについて考え始める社会人の方もいらっしゃることと思います。

 会社内でのキャリアの到達点もある程度見えてきて、良い条件の転職先を探そうにもなかなか難しくなってくる時期 。

定年まで勤め上げても、まだ長いその先の人生を安心して暮らせるか。

さらには、倒産やリストラといったリスクについても直視しなければいけません。

 そんな状況下において、「独立開業を果たし、残りのキャリアを一国一城の主として取り組んでみたい」と願うのは、自然の流れといえます。

 

ホリエモンこと堀江貴文さんは、「失敗しないビジネスの鉄則」として次の4点を挙げています。

 

大資本の要らない商売

利益率の高い商売

在庫をできるだけ持たない商売

月極めで定額の収入が入る商売

 

全ての条件を満たしていくのはなかなか難しいかもしれませんが、要は「抵コストでリスクを減らし、利益率が高い安定した収入が見込める商売を手掛ける」ということ。

 実に理がかなった鉄則といえますね。

 先行きが不透明で変化の激しい現代では、「撤退リスク」を最小限に留める「守りの経営」も重視する必要があるのです。

 

「実際にこんな条件の良い業種は存在するの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実はけっこう存在します。

中小企業庁が出している『中小企業白書』によると、個人で独立・開業したお店が5年後も継続している確率はたったの約25%。

 

そして10年後となると、約10%にまで激減してしまうのです。

 

大半の方は事業がうまく行かずに撤退をしてしまう。残念ですが、これが現実なのです。独立開業を果たす上での選択肢の一つに、フランチャイズに加盟するという方法があります。

 

フランチャイズとは、特定のビジネスの経営ノウハウを持つ企業(フランチャイズ本部)が、そのノウハウとブランドを他の個人に提供。

 

個人はその対価としてロイヤリティという契約料をフランチャイズ本部に支払う仕組みです。一般的に、フランチャイズ本部は加盟を希望する個人に対して、以下のものを提供します。

 

店名やロゴマークなどのブランド商標を使用する権利

事業の開業と運営のノウハウ

提供する商品やサービスに関する情報や素材

 

フランチャイズ加盟のメリットは、全くの未経験者であっても既に成功しているビジネスモデルで参入出来、世間に受け入れられている商品やサービスを扱えるという点。

参入時に大きなアドバンテージを得ているということになります

 個人経営に比べて圧倒的にフランチャイズ加盟店の方が生き残る割合は大きいのです。

既に経験のある業態で開業するならまだしも、未経験の状態で開業するのであれば、フランチャイズの加盟も選択肢の一つとして検討をするべきでしょう。